2018年5月24日木曜日

改葬 6

我が家代々の墓地が我が家の所有でなかったことは既に書いた。このことを私が知ったのは実家のご近所の方から教えてもらったからであった。その人は、私が別のことを依頼していた司法書士からそのことを聞かされたと言った。私自身は、その司法書士からは何も聞かされていなかった。市役所に出かけてその墓地の所有者を確認したところ、確かに我が家の墓地は我が家の所有ではなかった。隣りの家の持ち物であった。

私はその司法書士に電話をかけ、事情を尋ねた。しかしその司法書士は口を濁し、私にではなくご近所の方にそのことを話した理由を説明してはくれなかった。私の家の事情を当事者である私には何も話さず第三者に話すことは司法書士として失格ではないか、そう考えた私は、それ以後、その司法書士には何も依頼しないことにした。ただ、その司法書士を私に紹介してくれた知人には事情を話さなかった。その知人は私に不信感を抱いたかもしれないが、その知人とその司法書士との仲が壊れることを私は憂慮した。

介護は単なる看護ではない。ましてや面会でもない。介護離職という言葉が最近よく聞かれるが、私はその事情がよく理解できる。仕事を持っている私が東京と高知とを往復しながら両親の介護をすることは実に大変であった。

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