2008年6月16日月曜日

父の日



昨日の日曜日は父の日であった。息子が塾に行っていた昼過ぎに私は自宅を出て大学に向かった。貯まっている雑用を片付けるためである。帰宅は深夜になった。

私が家の前にたどり着いたとき、ふと目に入ったのは、我が家の花壇に新しく植えられていた花であった。薄暗かったのでよくは見えなかったが、美しい花を咲かせていた。

家に入ると家内と息子は既に寝ていた。食卓の椅子に座ってふとテーブルの上を見ると、厚紙を切って作った数センチ四方の厚紙が5枚置かれていた。それには手書きで「マッサージ5分」と書かれていた。多分、その「チケット」1枚で5分マッサージをしてくれるという意味なのであろう。思わず私は微笑んだ。

今朝、息子は私がまだ寝ている間に出かけた。したがって息子には布団の中からマッサージ券のお礼を言っただけであった。

朝食の最中、昨夜息子は私の帰りを待って夜遅くまで起きていたと家内から聞かされた。そして、昨日の昼間、「パパがよろこぶだろうね」と言いながら花壇に花を植えていたという話をした。

昨日の朝、息子が出かけた後、私は家内から父の日にまつわるちょっとした笑い話を聞かされていた。父の日に息子が3枚のマッサージ券を父親にプレゼントした。喜ぶ父親に向かってその息子はこう言った。「パパ、その券の注意書きをよく読んでよね」。そのマッサージ券には「この券4枚でマッサージを1回受けられます」と書かれていたというのだ。私の息子は塾への出がけに家内にこの笑い話をしながら「僕もそうしようかな。4枚目は今度のパパの誕生日にあげようかな」と話していたということであった。

昨年までは父の日のプレゼントも母の日のプレゼントもなかった。父の日と母の日に息子がプレゼントをくれたのは今年が初めてである。息子は昨年から少し成長したのであろう。しかし、息子が思春期を迎えると、また少なくとも父の日の贈り物はなくなるかもしれない。そうなったとしても、それもまた息子のひとつの成長の証なのだろうと思う。