2011年2月28日月曜日

良識か、行儀か、シツケ放棄か



一人ひとりの人間の価値を最も高めるものは何であろうか。学歴であるという人もいるであろう。地位であるという人もいるだろう。金であるという人もいるに違いない。若い人のなかには親の地位や財産、つまり親の七光りがあることを自慢に思っている人もいるだろう。

私はこの頃、人の価値を決めるのは品格であると思うようになった。品格と高価な装飾品とは関係がない。財産とも関係がない。当然、学歴とも。学歴がなくともきわめて品格のある人はたくさんいる。ベランベー調の話し方をしても妙に品格のある人もいる。逆にどれほど学歴や地位が高かろうと卑しい品格の人も少なくない。品格はその人が生きてきた人生そのものである。

つい最近発売されたサンデー毎日に岩見隆夫氏が「ティッシュペーパーと若い女性と」というコラムを書いている。このコラムの中で岩見氏は現代の若い女性の品格のなさを心から嘆いている。

現代の女性は「男女平等」教育によって育てられた。この「男女平等」教育によって女性は男性と同等の幸福と権利を獲得できるものと信じられていた。しかしこの「何でも男女平等教育」は残念ながら女性に幸せをもたらさなかった。そればかりでない。かつての日本女性が持っていたかけがえのない美を奪った。品格も奪った。そして若い男性からは自信を奪った。