2006年12月10日日曜日

また「お受験」の時期が・・・

小学校の「お受験」の時期も終わりに近づいた。息子の通う小学校の入学試験が東京ではおそらく最後。もうすぐ小学校受験シーズンは終わる。

2年前のちょうど今頃、私たち夫婦は一人息子の進路についてよく語り合った。このように毎晩のように夫婦で真剣に話しあうのは結婚して初めてのことであった。

私は2年前の夏まで、家内が息子を受験させるつもりであることを知らなかった。2年前の夏休みの始めに息子に何かしらの試験を受けさせたことは知っていたが、その詳細については聞かされていなかった。あまりに息子の試験の出来がわるかったことに家内は一人で悩んでいたようだ。後で聞いたところ、27人中23番だったということであった。

どんな試験問題であったのかは今も知らない。しかし私は、そのことを家内から聞かされたとき、息子は大物だと思った。そして自分たちのそれまでの子育ては間違っていなかったと確信した。細かな受験の技術を息子が身につけていないことにほっとした。

私自身は息子に受験させるつもりはしていなかった。しかし家内が受けさせたいのであればそれもいいだろうと考えた。縁がなければ受かりはしないのだ。たとえ受かったとしてもその学校に行くことにはならないだろう。縁があれば多少実力は足りなくても試験には受かるだろう。そのように思った。

息子が3歳になった頃から、家内は週1回、代官山にある塾に息子を通わせていた。そこで何を習っているのかはほとんど聞いたことがなかっった。家内はその当時から息子の小学校受験を考えていたのかもしれない。しかしそのことを口に出すことはなかった。

受験すると決めてからの3か月間、家内は問題集を買ってきては息子に解かせていた。また面談の教室や日本語の教室にも通わせた。あちこちの模擬試験も受けさせに出かけた。

救いだったのは、息子が勉強を楽しんでいたこと、それから息子が勉強している内容が息子の将来にとって決して無駄にはならないだろうと私自身が思えたことだ。どれも息子が生きていく上で将来必要となることばかりであった。私は息子の運動能力を高めるため、夜、自宅近くの公園にときどき遊びにつれていった。息子はこの公園で私と遊んだことを今でも憶えているという。息子にとって父親といっしょに過ごした数少ない思い出になるかもしれない。

息子は運良く第一志望の小学校に入学することができた。今年4月から家内はクラスの役員として走り回っている。

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