2007年4月13日金曜日

なぜ人は日記を晒すのか

講談社から「ブログ進化論 なぜ人は日記を晒すのか」という新書が出ている。私も購入し読んでみた。

しかし、この種の命題に唯一の回答などあるはずがない。ブログを書く理由は各人各様ではないか。少なくとも私自身は自分の日記を他人に晒そうとしているつもりはない。

私が私自身のこのブログを読んでもらいたいと思っているのは我が一人息子である。つまり私は息子を仮想的な読者としてこのブログを書いている。

私の息子はまだ8歳である。私自身の年齢を考えると、息子が成人になったときには私はもう既にこの世にいないかも知れない。しかし、小学校3年生になったばかりの息子に私自身がたどってきた人生をいま話すことは無意味である。息子は何の興味も示さないであろう。

息子が成人になったとき私は生きているだろうか。社会人になり、さまざまな苦難に遭遇したとき私は傍にいてあげられるであろうか。まだ無邪気な笑顔を見せる息子の顔を眺めるたびにこんな思いが湧き上がってくる。

父親である私が日々の生活の中で何をどう感じながら生きてきいたのか、その一端をこのブログから大人になった息子が知ることができたならば、たとえ私が既にこの世に存在しなくても息子を勇気づけることができるのではないか。漠然とではあるが、このようなことを考えながら私はキーボードを叩いている。

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