2014年2月15日土曜日

先週に引き続いて大雪である。

雪を見ると今でもいつも思い出すことがある。一人息子が幼かったときのことだ。

息子が3歳の頃から小学校5年生になるまで、私たち夫婦は毎冬、息子を一人でスキー合宿に行かせた。息子の友達も一緒に行ったわけではない。全く知らない人たちばかりのツアーに参加させたのだ。その他にも、毎月1回、日曜日の昼、日本野外活動研究会(日野研)が開催するアクティビティーに一人で行かせた。

私たち夫婦が最も心配したのは、息子がそれらに参加して楽しかったかどうかということであった。息子は帰宅してもスキーツアー中の出来事や野外研究会でどんなことをして遊んだかということについて自ら語ることはなかった。しかし引率してくださるインストラクターの方々からは、息子がそれらの活動をとても楽しんでいたと報告を受けた。私たちは安堵した。

決して人懐っこいと思えなかった息子にとって、このような見知らぬ人との接触が必要であると考えた。ただ、息子の心理的負担になっているのではないかと、いつも心配した。だから、毎回、本人の希望を確認した。息子は、毎回、また行くと答えた。

息子が5歳の頃、私は息子を4泊5日のスキーツアーに参加させた。5歳児にとって、両親と離れて身も知らぬ人たちと5日間過ごすのはつらかったであろう。そのツアーから帰った直後は、数日間、息子は母親に甘えた。ただ、夫婦間でも息子との間でも、そのことについて話すことはなかった。

息子が幼い頃から見知らぬ人たちに混じって一人でいろいろの活動に参加できたのは、幼いなりに息子が私たちの愛情を感じていたからであろうと思った。

0 件のコメント: