2007年6月5日火曜日

湯川ふるさと公園




中軽井沢を湯川という小さな川が流れている。この湯川を挟むように広大な緑が広がる。ここが湯川ふるさと公園だ。中軽井沢はよく訪れるが、こんな身近な場所にこれほどまでに広い公園があったとは・・・。全く気づかなかった。

川縁には樹木が生い茂っている。小川のせせらぎと小鳥のさえずりを聞きながら川縁を歩いていると釣り人に出会った。岩魚と山女を釣っているのだという。川を横切って向こう岸に行こうとしたが橋がない。結局、森を抜けて新幹線の線路近くまで出てやっと橋を渡ることができた。橋を渡るとたくさんの子供たちが滑り台やブランコで遊んでいる姿が見えた。

私たちは息子を遊ばせるために、これまで軽井沢でいろいろの公園を訪れた。しかしこれほどまでに広く美しい公園は他にない。旧軽井沢からも近い。大発見であった。

息子が遊んでいる間、私はひとりで川縁に降りていった。降りていく途中、イタドリを見つけた。そのイタドリを見つけた瞬間、私の頭の中には幼なかりし時代の思い出が次から次へと湧いてきた。川縁を散歩しながら、いつしか私は幼年時代を過ごした郷里のことばかり考えていた。

ワラビ、ゼンマイ。春になると、私は山菜を採るために学校から帰ると毎日のように裏山に駆け登った。少し生臭いような新緑の香りが鼻をついた。6月になると山桃採りにも行った。秋になると、アケビ採りと山芋掘り。アケビはほとんど種ばかりである。その種は噛むと苦い。しかしべとっとしたゼリー状の部分はわずかに甘みを持ち独特の香りを放つ。掘ってきた山芋は大根おろしで擦ってとろろ状にし、醤油をかけて生のままで食べる。手や口のまわりがかゆくなるが、まだ若かった私にはそんなことは一向に気にならなかった。冬は裏山にワナをしかけて鳥を捕まえる。学校から帰ると鳥が捕まっていないかどうかを見に行く。翼をばたつかせて逃げようともがいている鳥をぐっと両手でおさえながら自宅に帰ると、祖父がその鳥の名を教えてくれた。ツグミやヒヨが捕まることが多かった。メジロが捕まったこともあった。祖父が料ってくれた鳥の丸焼きに私は無心になってかぶりついた。焼かれた鳥がかわいそうにも思えたが、こおばしく実にうまかった。

私は根っからの野生児であった。そして今も、多分。

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