昨日の朝、軽井沢から東御市にある海野塾に行った。海野塾は江戸時代の北國街道の宿場町である。真田家とも関係の深い町であったが、昨年のNHKの大河ドラマ「真田丸」ではほとんど取り上げられることがなかった。そのためか、今もこの旧宿場町を訪れる観光客は少ない。しかし町の景観は江戸時代のままをとどめている。住民の教育レベルも高いという。この町を散策しながら何人かの住民と雑談を交わしたが、皆、言葉遣いも丁寧で品格が感じられた。
この町の建物で目を引いたのは、うだつ(梲)のある家が多かったことである。ひとりの住民からは、うだつは経済的に成功したことを示していると教えられた。この旧宿場町は養蚕業の日本での総元締めとして栄えたということであった。そのことから、住民のプライドは今も高く商売が下手であるが、教養や学歴が高い人が多いらしい。上述したように、住民の言葉遣いはとても上品であったことからもそれは頷けた。
道路にはちりひとつ落ちていなかった。観光化され伝統美を失ってしまった馬籠宿や奈良井宿よりもはるかに魅力ある街並みが軽井沢からわずかに20数キロ先にあることをつい先日まで知らなかったことが不思議でならない。
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