改葬にあたっては、単に新しい墓地を設ければよいというものではなかった。家庭裁判所の許可を得なければならなかった。家庭裁判所から改葬許可をもらうためには、改葬が父親の意志に添うことであることを家庭裁判所に証明する必要がある。この作業には、司法書士であり、かつ後見監督人となった古くからの友人が奮闘してくれた。彼は我が家の親戚や父親が接触していた霊園業者の方たちに聞き取り調査をしてくれた。そしてその面談結果を元にして、家庭裁判所に提出する書類を書いてくれた。実に長い文章であった。その文章からは、彼の私に対する思いやりや彼の人柄が滲み出ていた。ただ、ひとつひとつの文がとても長く読みにくい文章であった。彼とファックスのやり取りをしながら文章を推敲した。
1ヶ月以上かかったが、彼の尽力のお蔭で墓地を東京に移す許可を家庭裁判所からもらうことができた。
その後、他のことでも彼には随分力になってもらった。得難い友人である。
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