1週間ほど前、大学時代のクラスメートに電話をかけた。ちょっと頼みたい用件があったのだ。大学では彼女と私とは出席番号が近いこともあってグループで国家試験の勉強を一緒にしたこともあった。
その日は用件だけ告げてすぐに電話を切るつもりであった。しかし思わず話がはずみ長電話となった。彼女とは数年前からたまに話すことがあったが、近況を簡単に告げる程度であった。
私は、大学卒業後、彼女がどのような人生を歩んできたのかほとんど知らなかった。その日、彼女が経験してきたいくつかの挫折を聞かされて驚いた。人生は過酷だ。男女を問わず、次から次へと新たな試練が襲ってくる。
その日、彼女の話し方はいつになく穏やかであった。
電話を切る直前、彼女は次のようなフレーズを私に告げ、「いい言葉でしょう」と笑った。
"When one door closes, the door on the other side opens."
彼女は海外留学のために旅立つ飛行機の中でこのフレーズを目にしたという。
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