2008年11月16日日曜日

軽井沢

私は、毎年、夏休みを家族と一緒に軽井沢で過ごす。そして軽井沢から一泊か二泊であちこちに出かける。今年は白馬の八方池まで足を伸ばした。

白馬山麓駅からケーブルカーとリフトを乗り継いで山を登る途中に長野オリンピックでの大滑降の競技場があった。長野オリンピックが開催されたのは1998年。ちょうどこの直前に長野新幹線が開通した。そしてその数か月後に息子が生まれた。

八方池に行くにはケーブルカーとリフトを乗り継いだあと更に1時間ほど歩かなければならない。私たちは山の裾野に広がる白馬の町や遠くかすむ北アルプスを眺めながらゆっくり山を登った。田園の中に広がる白馬の町は私たちが2年間住んだことのあるドイツを思い出させた。その光景は南ドイツにあるNeuschwanstein城から眺めたドイツの小さな町にそっくりであった。私はときおり足を止め高山植物をカメラに収めた。写真を撮り終わると先を行っている家内と息子に追いつこうと走った。

その晩、私たちは白馬の町にある小さなペンションに宿泊した。昨年も一昨年も白馬に一泊した。入浴をすませて宿泊客一同そろって夕食。そのペンションに当日宿泊していたのは家族連ればかりであった。

翌日は雨。私たちはそのペンションを出て鬼無里に向かった。そこには「いろは堂」というおやきの店がある。この店のおやきは東京のデパートでも見かけることがあると家内から聞かされていたが、デパートで買うおやきとこの店で食べるおやきとでは味が全く違うのではなかろうか。いろは堂でおやきを食べて以来、これまでに私たちは何度もこの店を訪れた。和服姿のおかみさんがいつも快く私たちをもてなしてくれる。

おやきを食べ終わってもまだ雨は降り続いていた。私たちはその日、戸隠で歩きながらいくつかの湖めぐりをする予定であったが断念するほかなかった。戸隠ではちびっこ忍者村を訪れたあと車で鏡池に立ち寄った。ちびっこ忍者村にも鏡池にも私たちは何度か来たことがあったので長居することはなく、軽井沢に戻ってきた。

軽井沢では、私たちは雑踏の中にほとんど足を踏み入れない。小諸にある農園でブルーベリー狩りやリンゴ狩りをしたり、その農園にある釣り堀で鱒釣りをしながら時間を過ごすことが多い。釣った鱒はその場で塩焼きにしてもらう。松井農園の職員の方々ともすっかり顔なじみになった。平素お世話になりながら義理を欠いている方々に今年はその農園からぶどうやりんごを送ってもらった。

息子はあっという間に10歳になった。もうすぐ思春期を迎える。私たちが揃って家族旅行にでかけることができるのも、もうそう多くはないであろう。親として自分の子に残せる最大の遺産は家族で過ごした楽しかった思い出であろうと私は思う。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

旧軽井沢から、新軽井沢の間にある、
小さな池を持ち、鱒や鯉などを養魚し、
釣堀んして、釣った魚を重量で売っていたところがありますが、まだ、あるのででしょうか?