11月16日から19日まで高知に帰省した。その際に叔父の墓参りをした。この叔父は2012年9月に亡くなった。そのときの衝撃は、叔父の妻の心から今も抜けないという。
この叔父を私はとても尊敬していた。頭が良かったからだけではない。どんな苦労をしていても愚痴ひとつ漏らさず、黙々と苦労に立ち向かっている叔父の生き様が私には美しいと感じられた。
叔父の墓は、高知龍馬空港に近い小高い山の中腹にある。今年は叔母(叔父の未亡人)とふたりでその墓を訪れた。
叔父の墓碑には「享年77歳」と刻まれていた。おそらく数え年であろうと叔母は言った。
叔母は満年齢で78歳になるという。叔母は、今も、叔父の死が悲しくて仕方がないようだ。叔父と叔母の間には二人の息子がいるが、二人ともまだ独身である。子孫が絶えるかもしれないことも叔母はたいそう気に病んでいる。
私の父親は2014年に亡くなった。その翌年、母親も亡くなった。両親の墓地は東京にある。高知からはすっかり縁遠くなった。高知に帰省した際に叔父の墓前で手を合わせることは、私の帰省時の儀式になった。
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