6月3日と4日、軽井沢に行った。今回も家内とふたりであった。息子は6月3日に水泳の試合があるため来なかった。6月4日にも水泳の練習があるとのことであった。
ラッキーだったのは、軽井沢大賀ホールで6月4日にも開かれたフジコ・ヘミングのピアノリサイタルの当日券が手に入ったこと。彼女は既に80歳を越している。もう彼女の生演奏は聴けないかもしれないと思っていた。
演奏は素晴らしかった。彼女が奏でるピアノの旋律に引き込まれていった。あのまろやかな音色はどうやって出しているのであろうか。ピアノがいいからなのであろうか。それとも彼女の演奏の技術か。
私が引き込まれたのはピアノの音色だけではなかった。音の世界そのものの中に吸い込まれていった。彼女が最後に演奏したラ・カンパネラは神がかっていた。
リサイタルが終わって大賀ホールの外に出ると、まだ日差しが強く、空気は澄み切っていた。
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