2011年1月22日土曜日

帰省

昨年12月30日から今年1月3日まで家族で高知の実家に帰省した。いつもどおり、父親が高知龍馬空港まで迎えにきてくれた。空港から私の実家までは車で約1時間かかる。

私はまっすぐ実家に帰らず、途中の高知駅前で降ろしてもらい、その日開かれている忘年会会場に向かった。年によってメンバーは若干異なるが、いつも10数名以上集まる。12月30日は中学・高校時代の友人と開く忘年会の定例日になっている。

皆、老けた。しかし、表情も声も性格も高校時代と変わらない。しかし、話題は変わる。最近はどうしても親の病気や介護のことが中心になる。子供たちもほどんど高校生以上である。すでに社会人になった子を持つ友人もいる。孫が生まれた者もいる。私のようにまだ小学生の子を持つ者は私を含めて2人しかいない。

我が国では最近、結婚しない人が急増している。結婚年齢も上昇している。しかし私の同期生(約360名:男女ほぼ同数)はほとんどが結婚している。ずっと独身を通している同期生の数は数名以下であろう。(男子生徒も女子生徒も社会人になれば結婚し家庭を持つこと。これを前提とした、ごく「普通の教育」を私たちは6年間受けた。)

彼らと出会ったのは中学校1年生のとき。もう40年以上も前のことである。しかし入学当時のことは今でもありありと思い出すことができる。

体育館で開かれた入学式。起立し、背の高い同級生のなかに埋もれながら、初めて聴いた校歌。体育館全体に木霊した。その美しいメロディーと先輩たちの透き通る歌声は今も私の耳に残る。先輩たちが自分の学校に誇りを持つとともに、新しく入学してきた私たちを心から歓迎してくれているのを肌で感じることができた。「あさかぜのすがしき国、にひはりの道は開けぬ・・・。」

振り返れば、私の人生が始まったばかりの時期であった。

あれから40年以上経て、私の息子がちょうどこの年齢に達した。この4月、中学生になる。

息子にも間もなく思春期が訪れるであろう。息子にとってこれからが本当の人生である。

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