昨日、あるエッセイを読んでいたところ、「紙芝居」という言葉が出てきた。紙芝居。永く忘れていた。
思い出は私が小学校一年生の頃に遡る。保育園に通っていたときには、保母さんがよく紙芝居を観せてくれた。観せてもらった紙芝居の内容は何も憶えていない。ただ、とても楽しかったことだけは記憶に残っている。紙芝居が終わるたびに、いつも「次はいつまた紙芝居を観せてくれるだろうか」と思った。
小学校に入学しても紙芝居が観られるものと無意識に思っていた。ところが待てども待てども紙芝居の時間はなかった。物足りなく感じた。小学校一年生の頃はずっと紙芝居を観せてもらうのを心待ちにしていたように思う。
今の子供たちは紙芝居という言葉すら知らないかもしれない。