西川史子さんは医師・兼・毒舌タレントとして有名である。しかし、テレビで毒舌を吐いているときの高慢ちきな彼女の顔が私はとても嫌いであった。なぜあのような発言がマスコミでもてはやされるのか、私には理解できなかった。
私は数年前からテレビをほとんど観なくなった。だから、彼女のここ数年間の発言を聞いたことがなかった。彼女の高慢な毒舌がマスコミを騒がせること自体がなかったのかもしれない。
コロナ騒動以来、自宅で過ごすことが多くなった私はYouTubeを観ることが多くなった。昨晩、布団のなかで、偶然、最近の彼女のスピーチ動画をYouTubeで見つけた。以前ならスルーしていたであろう。しかしカバー画像の彼女の表情が以前と全く違っているのに驚き、その動画を観てみた。確かに彼女の表情は以前と全く異なっていた。口調も穏やかであった。スピーチの内容も素晴らしかった。結局、布団のなかでそのスピーチを3回聴いた。
何一つ不自由のない環境の中で育てられた西川史子さんの半生は、貧しい家庭に生まれ育った私とは対照的である。しかしたどり着いた心境はよく似ている。
「背伸びして生きるのは止めよう。」「シンプルに生きよう。」「会いたくない人と会うのはやめよう。」
身体と心が求めている生き方をしてこなかった自分に彼女は自分自身の病気を通じて気がついたのだ。
もう十数年前の話になるが、私の友人が「これからはやりたいことだけをやって生きる。やりたくないことはやらない」と言った。彼の母親の突然の交通事故死の直後に彼が言った言葉であった。彼のこの言葉はその後の私の人生を大きく変えた。
YouTube 動画
「キャラに食い殺された私」
0 件のコメント:
コメントを投稿